GXR 用語集

A

Absorbed Dose (吸収線量)

単位質量の照射原料に電離放射線を照射すること。移動/蓄積されるエネルギーで、ラドまたはグレイで表される。

Actual Focal Spot Size (実焦点寸法)

管電流の電子に当たる陽極ターゲット側の面積

Air Kerma (線源強度)

単位質量(kg)の空気中に実際に蓄積または吸収される放射線エネルギー量の測定値。ジュール(J)単位で表される。このため、カーマの量はJ/kgまたはグレイ(G)の単位で表される。

Anatomic Programming Radiography (APR) (アナトミカルプログラム撮影(APR))

特殊な被検部位(ヒト/動物)を選択するだけで、画像処理制御装置に示された通常の骨格(ヒト/動物)のグラフィック画像から、技師が望ましいキロボルトピーク(kVp)及びミリアンペア秒(mAs)を選択できる技術。

Angiography (血管造影)

X線検査による血管の可視化を可能にする蛍光透視プロセス。

Aperture (絞り)

開口絞り等の診断用X線管の固定コリメーション。

Automatic Brightness Control (ABC) (自動輝度調節機能(ABC))

X線技師が画像の明るさレベルを選択できるようにする透視システムの機能のこと。明るさレベルはkVp、mAsまたはその両方の変数を用いる方法で自動的に維持される。

Automatic Exposure Control (AEC) (自動X線露出機構(AEC))

ほぼ全てのX線イメージングシステムに見られる照射時の放射線被曝量を測定する機能。

B

Backscatter Radiation (後方散乱放射線)

物体と相互作用した結果、後方に散乱するX線。

Beam limiting device (絞り装置)

X線照射野の規模を制限する手段を提供する装置。

Bucky (ブッキー)

ブッキーはX線を撮影しながらグリッドを移動する装置である。この動きは鉛片がX線画像に映らないようにする。

C

Collimator (コリメータ)

X線ビームの大きさ及び形状を制限するために使用する装置。

Computed Radiography (CR) (コンピュータX線撮影(CR))

受像器として輝尽性蛍光体(蓄積蛍光体)を使用するX線撮影技術。この結果生じる画像は、コンピュータ上でデジタル化、保存及び共有することができる。

Computed Tomography (CT) (コンピュータ断層撮影)

X線ファンビームと検出器アレイを患者の周囲で回転させ、コンピュータ処理による画像再構成を使用する方法で人体の断面の断層断面図を作ること。

Contrast (コントラスト)

X線画像の明暗差の程度

Contrast medium (造影剤)

解剖構造間の差を強調する医薬品。

D

Data Acquisition System (DAS) (データ収集装置(DAS))

コンピュータ制御式の電子増幅器及びスイッチ装置で、マルチスライススパイラルCTスキャンシステムの各放射線検出器からの信号が接続される。

Detective quantum efficiency (DQE) (検出量子効率(DQE))

理想的な検出器と比較して、X線画像システムが高い信号対雑音比により、いかに効率的に画像を形成するかを説明するもの。

Detector Array (検出器アレイ)

検出器とそれを分離するための隙間材で構成される1群。コンピュータ断層撮影に用いられる受像器。

Digital-Imaging-and-Communication-in-Medicine-DICOM (医療用デジタル画像および通信DICOM)

異なる製造者の画像システムの通信を可能にする規格。

Digital-Fluoroscopy-DF (デジタル式蛍光透視診断法-DF)

X線ビーム面積と、画像増強管またはフラットパネルディテクタを使って一連の動画を生成するデジタル式X線イメージングシステム。

Digital Radiography (DR) (デジタルX線撮影(DR))

従来の写真フィルムの代わりに、フラットパネル検出器等のデジタルX線センサーを使って静的撮像を行うデジタルX線撮像法。

Dose Area Product (DAP) (面積線量積(DAP))

線量と被曝面積の積のこと。Gy.cm2で表される。最新式X線システムは、DAPメーターを装備されており、検査中のDAP蓄積量を記録することができる。

Dosimeter (線量計)

イオン化放射線被曝量を検出及び測定する機器。

E

Effective Focal Spot Size (実効焦点寸法)

患者及び受像器に投影される面積。

Electron Volts (eV) (電子ボルト(eV))

1ボルトの電位差間を移動する単一電子の放出により得られるエネルギー量。

Energy Subtraction (エネルギー差分)

2本のX線ビームのエネルギーを交互に使って、光電相互作用の差から生じる差分画像を提供する技術。

Exposure (被曝量)

X線またはガンマ線により空気中で発生したイオン化率の測定値。放射強度量で、1キログラムまたは空気カーマ当たりレントゲン、クーロンで表される。

F

Falling load generator (発電機の負荷降下(出力低下))

照射条件を自動的に調整して最短撮影時間で最大mAを得る設計で、高圧発電機によって可能になる。

Fan beam (ファンビーム)

コンピュータ断層撮影に用いられる、スリット光として投影されるX線ビームの形状。

Filtration (ろ過)

アルミニウムまたは他の金属を使って有効ビームから低エネルギーX線を除去すること。これによって、ビームの線質が向上し、患者の被曝線量が減少する。

Fluoroscopy (蛍光透視法)

X線管に印加しながら、内部構造の動きの連続画像を提供するイメージング様式。リアルタイムイメージング。

Focal spot (焦点)

電子が相互作用してX線を生成する陽極ターゲット側。

G

Grid (antiscatter Grid) (グリッド(散乱X線除去用グリッド))

残留X線内の散乱放射線強度を軽減するために用いる装置。

H

Half Value Layer (HVL) (半価層(HVL))

X線ビームを本来の強度の半分に抑えるのに必要なX線吸収材の厚み。

Hard X-Ray (硬X線)

透過性が高く、そのため線質の高いX線。

I

Image Intensifier (画像増強管)

低被曝条件で蛍光透視像を作成するのに用いる電子装置。患者を透過するX線ビームを真空管内で電子パターンに変換する。

Inherent filtration (固有ろ過)

X線管収納装置及びX線管インサートのガラス窓で構成される、固定コンポーネントによる有効X線ビームのろ過。

Inverse square law (逆二乗の法則)

ある場所での放射強度が放射線源からの距離の二乗に反比例するとする法則。

Ionization Chamber (電離箱)

電離箱は、最も単純なガス充填式放射線検出器であり、電離放射線の検出または測定に用いられる

J
K

Kilovolt peak (kVp) (キロボルトピーク(kVp))

X線管全体の最大電位の測定値で、キロボルトで表される。

M

Mammography (マンモグラフィー)

低キロ電圧を用いる胸部(乳腺)の放射線検査。

Milliampere (mA) (ミリアンペア(mA))

X線管の電流の測定単位。

Milliampere second (mAs) (ミリアンペア秒(mAs))

撮影時間とX線管電流の積。

Moving grid (移動グリッド)

X線撮影時に移動するグリッド。ブッキーでよく見られる。

Multi slice computed tomography (マルチスライスコンピュータ断層撮影)

2つの検出器アレイを使って2つのスパイラルスライスを同時に生成するイメージング様式。

N
O

Off focus radiation (焦点外X線)

X線管陽極の焦点近傍に発生するX線。

Object to image receptor distance (OID) (被写体受像面(フィルム)間距離(OID))

受像器と画像化される物体との距離。

P

Photoelectric effect (光電効果)

光子と衝突した結果、金属等の物質から電子が放出されること。

Photomultiplier Tube (PMT) (光電子増倍管(PMT))

可視光を電気信号に変換する電子管。

Photon (光子)

質量及び電荷を持たないが、粒子であるかのように物質と相互作用する電磁放射線。X線やガンマ線など。

Q

Quantum (量子)

X線光子。

R

Radiation Absorbed Dose (Rad) (放射線吸収線量)

吸収線量及び空気カーマを表す特別な単位。 1ラド = 100erg/g = 0.01Gy

Radiation quality (線質)

平均エネルギーで測定されるX線ビームの相対的透過性。通常は、半価層またはキロボルトピークで測定される。

Radiographic technique (X線撮影技術)

高品質画像を生成するための、X線撮像装置の制御盤上で選択する設定の組み合わせ。

Radiography (X線撮影)

X線フィルム及び/または検出器、並びに、通所は固定(静止)画像を提供するためのX線管を使うイメージング様式。

S

Scatter Radiation (散乱放射線)

入射X線ビームの後方散乱X線。

Soft X-Ray (軟X線)

透過性が低く、そのため線質の低いX線。

Source to image receptor distance (SID) (X線管受像面(フィルム)間距離)

X線管から受像面までの距離。

Spatial resolution (空間分解能)

コントラスト差が大きい小型物体を画像化する能力。

Starter (tube starter) (スターター(X線管装置のスターター))

回転陽極X線管は、起動モーターを使って陽極アセンブリを回転させる。スターターまたはモーター制御器を使ってX線管モーターに電圧を印加し回転させる。

T

Tomography (断層撮影法)

照射時に、X線源とフィルムを反対方向に移動する方法で、人体全体の断面像を生成すること。特定焦点面の構造を鮮明に見せる一方で、他の焦点面の構造を不鮮明に見せる。

Total Filtration (総ろ過)

X線管の固有ろ過と付加ろ過を合計したもの。

U
V
W
X

X-Ray (X線)

波長が可視光よりもはるかに短い透過電離性電磁放射線。

Y
Z