高圧電源と安全性に関する情報
貴社の装置の下降時間が負荷依存的である理由は何ですか?
高圧電源装置の出力部分は、設計により容量性です。この出力キャパシタンスは、作動電圧まで充電されます。装置がHV OFFまたはスタンバイ(または完全に停止)の状態にある場合、この充電された出力キャパシタンスを放電し、出力電圧をゼロに戻す必要があります。
高圧電源の出力部分は大抵、出力の整流または増倍(マルチプライヤ)回路にダイオードを使用します。ダイオードは、必要な出力極性を提供する方向へ配置されます。ダイオードは片側方向の電流しか通しません。正極性の装置では、電流は装置から出て行くだけです。装置は電流をシンクできないため、充電された出力キャパシタンスをお客様の負荷あるいは別の放電流路へ放出する必要があります
弊社の正極性装置は実際、装置内に設けられた電圧フィードバック・デバイダの抵抗により提供される、少量の「電流シンク」能力を備えています。「無負荷」の条件で出力キャパシタンスが数秒あるいは数十秒以内にゼロ・ボルトになるまで放出されるには、極度に高い抵抗値が必要となります(一般的には数十または数百メガ・オーム、あるいはギガ・オーム)。こうした理由から、弊社の装置の下降時間は負荷依存的なわけです。