高圧電源と安全性に関する情報
電力制御とは何ですか? どのような場合に使用されますか?
電力制御(別名、電力モードまたは電力ループ)は第三の制御モードで、これはSpellmanの多様な製品に追加することにより、装置の出力を制御および調整するもう1つの手段となるものです。電圧モードと電流モードが、大部分の装置の主要な制御モードです。電圧および電流のモニター信号を取得し、それをアナログ・マルチプライヤ回路へ入力すると、電力フィードバック信号が生じます(電圧×電流=電力)。このフィードバック信号を、エラー増幅回路と連動する付加的なプログラム制御可能な参照信号と併用すると、プログラム制御可能な電力モードを創出できます。
電力制御は概して2種類のアプリケーションで使用されます。あまり一般的でないのは、負荷へ投入される電力が、必要な調整パラメータである場合です。臨界熱要件には、極めて特異的な熱調整が必要な場合があります。電力モードを用いると、電圧および電力の限界レベルを確立可能となり、電力モードが負荷に対し一定の電力を供給し、負荷自体からのインピーダンスの変動を回避します。
電力モードの利用度が高まっているのは、電力源または負荷を定格可能あるいは電圧レベルを低減した状態で電流の容量を増大可能な場合ですが、一定の電力レベルに限られます。X線管はこの種の能力を持つことが多いです。最大電圧にこの「電流増量」能力を乗じたとすれば、定格を超える電力レベルが生じることになります。電力モードは、電力を最大定格(または現在の)レベルに制限することによって、この問題に対応可能です。