アプリケーションノート - 高電圧電源

出力が「接地基準」とはどういう意味ですか?

AN-01

Spellmanの標準カタログ製品の大部分は「接地基準型電源装置」と呼ばれています。接地基準型電源装置には概して、定格高圧出力コネクタが1つしかありません。内部では、高圧マルチプライヤの戻りが、接地された装置のシャーシを基準とします。このシャーシは、電源ケーブルの安全接地線および別個のお客様提供のシステム接地接続を介して、お客様のシステムにおける「建物の設置」を基準とします。装置の出力が接地基準型であれば、装置の調整に必要なフィードバック信号を取得するための、出力電圧および電流のサンプリングを簡単に行えます。高インピーダンス、接地基準型の高圧フィードバック・デバイダが出力電圧を監視する一方、マルチプライヤと直列に配置された接地基準型の電流フィードバック抵抗器が出力電流を監視します。

 

AN 01 Figure One

 

お客様の負荷を接地基準にすると、回路が完成します。電源装置に関し行われる測定はすべて、接地を基準電位として利用します。電源装置を接地基準型とすることにより、設計および製作が簡素化されます。プログラミング信号およびモニタリング信号もすべて接地を基準とし、電源装置の操作を簡素化しています。

接地基準型電源装置は、本来の形態だと、より高い出力電圧を得るための「別なものに積み重ねられたもの」とはなり得ません。出力回路はすべて接地が基準となり、別な電圧源または基準電位へ接続されることを防止します。